パナマ ボケテ ラマスタスファミリー エリダ エステート ブエルタ ゲイシャ DRD ナチュラル

【ブエルタ農園について】

ブエルタ農園はエリダ・エステートの一部で、最も標高の高い区画はバル火山国立公園（BVNP）内に広がります。ボケテ地域でも特に生物多様性に富むこの環境は、ゲイシャコーヒーに希少で独特のテロワールを与えています。

このバッチではDRD方式を採用。収穫したチェリーを密閉ビニール袋で3日間嫌気性発酵させた後、専用の暗室で乾燥させることで、風味の安定性と深みを引き出します。ブエルタ区画は2024年ベスト・オブ・パナマ（BOP）ナチュラルドライ部門で1位を獲得し、95.13点という高得点で落札、1kgあたり10,013米ドルという記録的な価格を達成しました。この成果により、世界中のコーヒー市場で注目を集めています。

【ラマスタス家について】

ラマスタス家は1918年以来、パナマ・ボケテのバル火山麓（標高約1,700m）でアラビカ種コーヒーを栽培しています。現在4代目となる家族は、コーヒーの生産から加工、輸出までを手掛け、さらに自社農園の豆を焙煎し、プライベート入札コンペティションも開催しています。

ラマスタス家はボケテの3つの農園（エル ブロ、ルイトゲイシャ、エリダ）でコーヒーを生産。いずれも急峻な丘陵地に位置し、肥沃な火山性土壌に恵まれています。チェリーは地元のンゴベ-ブグル族の手で完熟状態で丁寧に手摘みされます。

環境保全を最優先とするラマスタス家では、ナチュラル、ウォッシュド、ハニーの3つの仕上げ方法で加工。高地で育ったコーヒーは緻密で均一な質感、マイルドな風味、程よいボディ、豊かな香り、そして高い酸味が特徴です。

【エリダ・エステートについて】

エリダ・エステートの農地の半分は、ボルカノ・バル国立公園内にあります。中米でも有数の高地（標高3,475m、面積14,000ヘクタール）に広がるこの土地は、7つの気候帯に分かれ、コーヒー栽培に理想的な条件を備えています。

高地、肥沃な火山性土壌、独特の微気候、豊富な微生物とコーヒー酵母、乾季の霧、手つかずの熱帯雨林など、自然の恩恵が豊かに活かされており、夜間の涼しい気温がコーヒーの成熟をゆっくり進めることで、甘さと複雑さを引き出します。

エリダ・エステートのウォッシュド・ゲイシャは、ジャスミンのような優雅な香りとフレッシュな柑橘系の酸味で知られ、ブラックコーヒー愛好家にとってゲイシャの代表的なフレーバーとして高く評価されています。