エチオピア シダマ ベンサ アロ シングルバラエティ 74158 ナチュラル [JH スペシャルプロセッシング アドバンス - LA FLOR シリーズ]

アドバンスドコーヒー株シリーズは、2018年からシンガポール国立大学の魏佳利教授との産学連携により開発されました。私たちは、卓越した官能評価をもとに、世界各地の優れた風味を持つコーヒーを厳選しています。これらの株は魏教授の研究チームと共有され、数多くのサンプルを繰り返しテストすることで、風味、口当たり、甘味を最大限に引き出す株を特定しています。

JHスペシャルプロセッシングアドバンスは、基本的なJHプロセスに加え、各生産地域から厳選されたプレミアム株を組み合わせた独自のプロセスです。後処理工程では、地域特有の微生物環境に合わせて栄養素や発酵条件を最適化。発酵中の糖分損失を防ぎつつ、微生物の活動をコントロールすることで、長時間発酵による風味の劣化を避けます。この手法により、地域特有の品種、気候、地理的環境が調和し、独特で豊かな風味を生み出します。

【エチオピア・シダマについて】

エチオピアは多様な民族が共存する国で、複雑な民族関係は政治のみならずコーヒー文化にも影響を与えています。シダマはコーヒー生産地域であると同時に行政区の名称であり、独自の言語を持つシダマ族の人々を指します。

かつてコーヒー産地名として「シダモ」が広く使われていましたが、近年「シダマ」に統一すべきという声が高まり、エチオピア商品取引所（ECX）でも公式に採用されました。現在、多くの生豆は「シダモ」と表記されることもありますが、「シダマ」とラベル付けされたコーヒーも市場で見られるようになっています。

【74158品種について】

初期のエチオピア品種はすべて「エアルーム」品種にちなんで命名されました。エチオピア政府は、コーヒー産業の向上と遺伝的多様性の活用のため、コーヒー研究機関としてジマ農業研究センター（JARC）を設立。1950年代に学校として設立され、1967年にコーヒー研究センターとして本格化しました。JARCでは、品種の収集・識別・保存だけでなく、栽培技術や後加工技術の改良、品種開発にも取り組んでいます。

1970年代以降、JARCは40品種以上を開発・公開し、主要な栽培地域で栽培されています。品種は以下の5つのカテゴリーに分類されます。

1. コーヒー果実病（CBD）抵抗性グループ

2. コーヒー葉さび病抵抗性グループ

3. ORSTOM（フランス産コーヒーコレクション）

4. ハイブリッド品種（収量・干ばつ耐性に基づく選抜）

5. スペシャルティグループ（高品質・地域特有の風味に基づく選抜）

1971年、CBDがエチオピア全土に蔓延したことを受け、1973年から1975年にかけてJARCは南西部19地域のコーヒーを収集・試験し、最終的に13本のコーヒーノキがCBD耐性を持つことを確認しました。

74158品種は、1979年にJARCによって導入されたCBD耐性かつ高収量の品種で、メトゥビシャリのイルバボラ地域が原産です。耐病性と生産性の高さから、農家の間でも人気を博しています。