![パナマ チリキ ミル・クンブレス モカ ナチュラル [プチ]](http://tasterscoffee.jp/cdn/shop/files/mvsp3.png?v=1762754837&width=1200)
パナマ チリキ ミル・クンブレス モカ ナチュラル [プチ]
フレーバー|柑橘、ネットメロン、ザクロ、スミレの花、ホットチョコレート
甘さの表現|キャンディ寄り
焙煎度合い|中煎り
重量|45g アルミニウム缶入り
地域|チリキ
品種|モカ
精製方法|ナチュラル
標高|1600~2000m
プティモカのバッチから厳選された、小粒で希少な豆です。
小粒ながらも完璧な形をしたこれらの豆は、まるで宝石のように繊細で、凝縮された風味の層を際立たせます。生産量が限られているため入手は困難であり、究極のコーヒー体験を求めるコレクターにとってはまさに宝物となるでしょう。
【ミル・クンブレスについて】
パナマのチリキ州ボルカン地域に位置するミル・クンブレスは、スペシャルティコーヒーの生産に特化した農園です。マリオ・フォンセカとアルトゥーロ・クラインが共同所有し、名高いハートマン家のラティボル・ハートマンが経営しています。経験豊富で献身的なチームのもと、ミル・クンブレスはスペシャルティコーヒー業界で高く評価されています。
標高1,600~2,000メートルに位置する農園は、かつて牧草地だった約60ヘクタールの土地を有しています。そのうち25ヘクタールがコーヒー栽培に充てられ、残りはボルカン・バル国立公園の原生林として保護されています。肥沃な火山性土壌と年間3,000~6,000mmに及ぶ豊富な降水量に恵まれたこの土地は、健全なコーヒーの生育に理想的な環境です。晴れた日には、農園から太平洋を望む絶景が広がります。
ミル・クンブレスでは、ゲイシャ、パカマラ、ブルボン、モカ、マラカトゥーラ、サン・ラモンなど、さまざまな高品質品種を栽培しています。それぞれの品種の個性を引き立てるために、ウォッシュド、ハニー、ナチュラルなど多様な精製方法を採用しています。農園は常に環境保全の原則を重視し、化学薬品の使用を最小限に抑え、手作業とバイオ肥料を優先してコーヒーの木の健康を維持しています。除草剤の使用を避けるため手作業による除草を行い、将来的には再生農法の全面導入を予定しています。
ミル・クンブレスは、スペシャルティコーヒー業界で数々の賞を受賞しており、とくに「ベスト・オブ・パナマ」コンペティションで高い評価を得ています。たとえば2024年には、同農園のフレア・ゲイシャがゲイシャ・ウォッシュド部門で17位に入賞し、パカマラは品種部門で2位を獲得。前年2023年の6位から大きく順位を上げました。オーナーのマリオ・フォンセカ氏は、パナマのコーヒー生産者間の強い連携こそがミル・クンブレスの成功の鍵であると語っています。特にハートマン家の指導は、農園の発展に大きな経験と知見をもたらしました。この協調精神は、1990年代に設立されたパナマ・スペシャルティコーヒー協会以来、パナマのコーヒーコミュニティを特徴づけてきた結束力を象徴しています。
ミル・クンブレスは、パナマ・スペシャルティコーヒーの卓越した品質を体現する存在であると同時に、持続可能な農業と革新的経営のモデルでもあります。ミネラル豊富な火山性土壌から、精密に管理された栽培・加工方法に至るまで、この農園は土地の純粋さとコーヒーの奥深い風味を余すところなく表現しています。コーヒー愛好家にとって、ミル・クンブレスはまさに憧れのスペシャルティコーヒー産地といえるでしょう。
【モカ種について】
モカ種はイエメン原産の、エチオピアの野生コーヒーに近縁な由緒あるアラビカ種です。16~18世紀にかけて、イエメンのアル・モカ港が世界のコーヒー貿易の中心地であったことから、その名が付けられました。最も古くに栽培・商業化されたコーヒーの一つとして、コーヒー史において重要な位置を占めています。しかし、収穫量が少なく栽培条件も厳しいため、現在ではごく限られたスペシャルティコーヒー産地でしか栽培されていません。
モカ種は、その独特な植物学的特性で知られています。低木性であり、特にイエメンやエチオピアの山岳地帯など、高地かつ乾燥した環境に適応しています。葉は小さく細長く、果実は丸みを帯びており、豆も小粒で、ピーベリー(丸豆)も多く見られます。これは典型的なアラビカ種とは異なる特徴です。一方で、コーヒーノキさび病(CLR)やコーヒーノキバナフシ(CBB)への耐性がないため、大規模栽培は困難です。
また、コーヒー品種の進化の過程で、モカ種はブルボン種と密接な関係があります。ブルボン種はイエメン原産で、後にインド洋のブルボン島(現在のレユニオン島)に持ち込まれ、そこで高品質なアラビカ種の基盤となりました。一部の研究では、モカ種がブルボン種の自然変異である可能性も指摘されています。
モカ種がスペシャルティ市場で高く評価されているのは、その独特の風味によるものです。ココアやダークチョコレート、ナッツ、スパイスのような芳醇な香り、生き生きとした酸味、豊かでオイリーな口当たり、そして長く続く余韻が特徴です。過酷な生育環境と独特な豆の形状のため、甘みと風味を最大限に引き出す天日乾燥が多く採用されています。
その印象的な風味にもかかわらず、モカは比較的ニッチな存在です。木が小さく収量が少ないため商業的魅力が限られており、加えてイエメンで続く内戦が地元のコーヒー産業に深刻な影響を与えています。さらに、不規則な豆の形状が加工や品質管理を難しくしています。しかし、これらの課題にもかかわらず、モカの価値は失われていません。むしろ、その希少性と独特の風味が、多くのコーヒー愛好家や焙煎士にとって比類なき宝物となっています。
オプションを選択
![パナマ チリキ ミル・クンブレス モカ ナチュラル [プチ]](http://tasterscoffee.jp/cdn/shop/files/mvsp3.png?v=1762754837&width=1200)
プレミアムエイジレスボトル
プレミアムエイジレスボトルとは、焙煎したコーヒー豆の鮮度をもっとも効率よく保つためTASTER'S COFFEEが考案したオリジナル商品です。
コーヒーのことを考え抜いた先にこのアルミ缶に辿り着きました。
