パナマ チリキ スモールホルダー ワイルドバッチ ゲイシャ 嫌気性乾燥 ナチュラル

【チリキについて】

チリキはパナマ西部の太平洋岸に位置する主要州で、首都のあるパナマ州に次いで国内で二番目に発展している地域です。北はボカス・デル・トロ、西はコスタリカ、東はベラグアス州、南はチリキ湾（太平洋）に接しています。肥沃な火山性土壌と豊かな自然環境に恵まれ、世界的に知られる「ラ・エスメラルダ・エステート」や「エリダ・エステート」など、数々の名門コーヒー農園を育んできました。

本ロットは「嫌気性緩速乾燥法（ASD）」を採用。発酵過程で生成される嫌気性菌の働きにより、パッションフルーツを思わせるトロピカルな風味と、滑らかで上質な口当たりが生まれます。

【パナマのゲイシャ】

パナマのゲイシャは、まるでワインの世界におけるブルゴーニュとピノ・ノワールのように、理想的なテロワールと品種の調和を体現しています。

パナマは中央アメリカに位置し、東はカリブ海（大西洋）、西は太平洋に面しています。北はコスタリカ、南はコロンビアと国境を接し、南北アメリカ大陸をつなぐ地峡を形成しています。

国内最高峰であるチリキ火山（別名バル火山）は現在は休火山ですが、その周辺は豊かな火山性高地に囲まれ、チリキ川やカルデラ川など多くの清流が流れています。パナマ特有の地形は、太平洋とカリブ海の両方から吹き込む風が独自の気候を生み出し、肥沃な土壌と高い標高が、ゲイシャ種をはじめとする高品質な高地コーヒーの栽培に最適な環境をもたらしています。

【ASDプロセスについて】

「ASD（アネロビック・スロー・ドライング）」は、嫌気性タンクでの発酵から始まります。発酵中に発生する二酸化炭素はタンクから排出され、同時にコーヒーチェリーからは、品種やテロワール、天然酵母、微生物、バクテリアなどが織りなす豊かな風味を含む高濃度のジュースが放出されます。

この濃縮ジュースは再びチェリーと混ぜ合わされ、数日間かけて発酵が進みます。その後、チェリーは乾燥ベッドで最低25日間ゆっくりと乾燥。20日を超える長期乾燥は「緩速乾燥」と呼ばれ、より複雑で奥行きのある風味を引き出します。